「うらないば」では、なぜ「マルセイユタロット」を使うのか?

「うらないば」を始動させる前から、タロットに興味があり、さまざまな本を買ってきては読みふけっていました。

はじめはタロットカードのなかでも、日本でも最もポピュラーに流通している「ライダーウェイトタロット」を使っていました。

タロットカードがどういうものか? を研究するにはいいのかもしれません。
ですが、カードを手に取ると、どうも「ライダーウェイトタロット」の図像はわたしの思考を刺激してしまうようで、上手くなじめなかった……

陰気が強いわたしには、この色彩が眩しかったのでしょう(笑)

(↑ライダーウェイトタロットの「愚者」)

上手くなじめなくなってしまったとき、もう少し思考の刺激がないものはないのかなぁ、と出会ったのが、「うらないば」で使っているマルセイユカードでした。

今は、お客様にリーディングするときは必ずマルセイユをいます。
そして、その理由は明らかです。

「わたしにとってマルセイユは思考が入りにくい」から。

主観的な連想イメージが抱きやすい?!

なぜ、マルセイユは思考が入りにくいのか、というと……
こちらの二枚を見ていただけると、わかりやすいかもしれません。

左側のカードが「ライダーウェイトタロット」版。
右側のカードが「(グリモーの)マルセイユ」版

どちらも同じものを表現しています。
「剣」という象徴の「10」です。

「図像が思考を刺激する」という理由がこれです。
この刺激が、主観的な連想イメージを抱かせるのです。

どうして主観的な連想イメージを抱くとダメなの?!

ここでいう「主観的な連想イメージ」とは、自らの経験や記憶のみをベースに湧いてくるイメージ、という意味に捉えたいと思います。

たとえば、上記の写真にある<「剣」という象徴の「10」>を見たときに、もし、なんらかの偏ったイメージが沸いてきたなら、それは、自らの経験や記憶のみが先行してイメージを刺激してしまっている証拠。

なぜなら、本来、カードに「いい」や「わるい」はありません。
カードの表現自体は中庸です。

それにもかかわらず、単なる一見するだけで、なんらかの偏ったイメージを連想させてしまうというのは、もはや、中庸にはありません。

一見で偏見を持ってしまうと、その印象はなかなか拭うことができません。
しかも……お客様にもそのカードに偏見を与えてしまいかねません。

するとどうでしょう。

本来、お客様とリーダーで作り出す場に、偏見が交えてしまう、という危うさ……
「見えないもの」を可視化するときに、最も注意しなければならないことが偏った見方です。

この「偏見」が加わってしまうと、見えるものさえ隠されてしまい、見えなくなってしまうからです。

もし、リーディングに「偏見」が影響してしまったなら??

もはや、お客様不在の読み手の自己満足にしかなりません。

「見えないもの」を可視化するときに大切なこと

イメージが偏らない、というのは、自分の記憶や経験を排除し俯瞰できている、ということに他ならないと思っています。

この「俯瞰」は、タロットに限らず、プライベートでも仕事でも、そして、自分自身とコミュニケーションをするときにさえ、とても大切になる視点です。

けれども、これがとても難しい……
敢えて思考を刺激して俯瞰をしづらくするような道具を、選ぶこともないわけです。

ですから「うらないば」では、78枚のカードのうち、図像から直接的に連想を巡らせることがない40枚の「数札」を持つマルセイユ版を使っている、というわけです。

もちろん、これは好みと資質の問題ですから……タロットはマルセイユじゃないとダメ! などといいたいわけではありません。
それに、マルセイユ版とて種類があります。

何かを「見えないもの」を使って可視化するときに大切なことは、自分に合った道具をちゃんと使っているかどうか、です。

そして、その感覚を知っていること。

なんとなく流行っているか
なんとなくカッコいいから
なんとなく可愛いから

という感情ではなく、肌感覚があっているかどうか。

肌感覚は、言葉を介さない感覚です。

言葉を介さない感覚は、言葉を介する感情よりも深淵です。
言葉がないからこそ、多くのものと繋がることができます。

いろいろなものに触れてこそ、「自分にあった肌感覚」というものが手に入るのかもしれません。

使う道具と同じぐらい大切にしたい、言葉選び

さて、「見えないもの」を可視化するときに大切なこととしてもうひとつ。
言葉です。

リーディングでさえ、同じ言葉を使って表現しているにもかかわらず、受け取る相手によって表現している意味が変わってしまうこともあるのです。

「このカードからなにがみえるのか」

これを、そのお客様に最も伝わる言葉を選び表現することが大切です。

本に「こういうことです」と書いているからといって、それをそのままお客様に伝えれば、カードのリーディングになっているのか? というと……違います。

誰かの「こうです」に含蓄されている本質的なニュアンスがお客様に伝わるかどうか? は、選ぶ言葉しだいです。

一遍通りの言葉の表現など、リーディングとはいいません。
言葉の深度と幅が、リーディングには必要です。

タロット以外の知識や情報を常に更新していくことは、どんなカードを使おうと、リーダーであれば、当たり前に大切なことです。

現状に甘んじていてはいけない。

なんでもそうですね。

感覚も言葉も、常に深化していきたいものです。

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