ここ数年、社会のなかには「楽しいことをしよう」「やりたいことをしよう」という言葉が溢れるようになりました。
けれども、これだけ溢れている「やりたいことをしよう」「楽しいことをしよう」という言葉だからこそ、表面には出てこない、その言葉が発せられる文脈をよくよく汲み取らなければならないと思うのです。

たとえば、こういうときに敬遠されがちな言葉があります。
「努力」という言葉です。

<努力:目標実現のため、心身をろうしてつとめること。ほねをおること 広辞苑より>
なぜか「労する」という部分だけが強調され、「苦労する」「我慢する」というニュアンスが先走っているようにも思います。
けれども、ここで忘れてはならないのは「何のために心身を労するのか?」というところです。
それがもし「目標実現のため」ならば、、、「努力」とは、「こうなりたい」という思いを実現させるためにできることはなんでもやろうよ!ということだとも解釈できるわけです。

つまりここでの「努力」とは、なんら特別なことでもなく、なにかを犠牲にしているわけでもなく、まさに「やりたいこと」をやっているに等しいわけです。
もちろん、「やりたいこと」をやっているわけですから、「楽しい」でもありましょう。

 

さて、「やりたいことをしていきたい!」「楽しいことをしていきたい!」と心から願うなら、おススメの本があります。
それが「GRIT やり抜く力」アンジェラ・ダックワース著

研究者として「GRIT(やり抜く力)」について探求していた著者。そんな著者は、中学校の教師として子どもたちと接する機会も多かったうえに、みずからも子育てをするお母さん。
子どもたちの「GRIT(やり抜く力)」を育てるために、という視点から読めるこの本は、「ママ」にはぜひ読んでもらいたいと思う1冊です。

 

この本はズバリ、「『やり抜く力』とはなにか?『やり抜く力』をどうやって伸ばすのか?」を説明している本です。
本書は読み手に、自立・自己責任が問われる時代において、それを達成するために必要な要素を提示しています。

分かりやすい言葉で書かれている本書からは、理想を現実にするために「やるといいこと」を知ることができます。しかも、誰でもできることが「やるといいこと」として羅列されていますから、。「私にもできるんだ」という安心感を得るでしょう。

なぜなら「GRIT:やり抜く力」は、「情熱」と「粘り強さ」のふたつから成るからです。

実例をあげながら「やり抜く力」のために「やるといいこと」が、随所に提示されています。そのなかで、今の自分は「なにが使えるか?」を考えながら読み進めていくと、答えは見つかります。

著者はこのように言います。
「困難に負けずに立ち向かう姿勢が大事である」「目標設定をし、それをクリアする、ということを繰り返し続けることで『やり抜く力』を伸ばすことができる」と。

 

小さな「目標設定」で構わないのです。それをクリアした!という成功体験の積み重ねが、やればできるんだ!という気持ちを育て、困難があっても創意工夫をして「やろう!」と思えるようになるのだと思います。

ぜひ本書から、あなたなりに「やり抜く力」を伸ばす方法を得てみてください。
もしかすると、子どもたちにも教えてあげたいことがあるかもしれません。

あなたとあなたの身近な人たちのために、まずはあなたから、始めてみませんか?
本書からヒントを得て、「やり抜く力」を伸ばしていくことを。

 

※読書後に、ぜひあなたの感想もお聞かせください。読活交換いたしましょう!!

 

 

 

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