結婚して13年。
最近、彼とあまり話していない、、、

30歳を過ぎたあたりから彼も仕事が忙しそうで、ここ数年、平日の夜にゆっくりと話をしたこともないな、、、毎日大変だろうから、と思って、週末も遊びに行くリクエストを私からすることもなくなったかな、、、

新婚のような新鮮味がないのは当然だろうけど、、、空気のような存在になっているのかな。

よく言えば、いなくては困る人。
悪くいえば、、、いてもいなくても分からない人。

あと何年、彼といっしょに過ごすのだろうか。
ずっと、こんな毎日なんだろうか。

 

小学校に行くと子どにも手がかからなくなり、自分の時間が持てると同時に、今の状況に、ふっと思うことがあるかもしれません。「このままでいいんだろうか」と。

平穏な毎日にとりたてて不満があるわけでもなく、だからといって、気持ちが盛り上がることもなく、ただなんとなく、こころにぽっかり穴があいたような感じでしょうか。

 

もし、そんな気持ちになることがあるならば、こんな本はいかがでしょう?

「ビタミンF」重松清著

 

この本は、2000年に出版された本ですから、少しばかりはときのギャップを感じるかもしれません。けれども、ここに現れる「家族」のをめぐる様々なことは、身近にありそうなことばかり。

思春期
交際
いじめ
仕事の葛藤
離婚

特に、家族の肖像を「男性(父)目線」で描かれているところが、ママにとっては新鮮かもしれません。

 

著者はいいます。

「炭水化物やたんぱく質やカルシウムのような小説があるなら、ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい。そんな思いを込めて、七つの短いストーリーを紡いでいった。
Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Fortune・・・<F>で始まるさまざまな言葉を、個々の作品のキーワードとして埋め込んだつもりだ」

 

家族のこと、旦那さんとのこと、これからの自分のことを思うとき、心にビタミンが入っていたならどうでしょう?

彼とあと何年一緒に過ごすか分からないにしても、今の毎日が平凡すぎて頼りなく思えても、あなただけにしか見つけられない大切なものに、気づくのかもしれません。

そうして、架空の物語が紡がれる小説を、私たちは好きになるのでしょうか。

 

いかがでしょう。
あなたの心にビタミンを、注いでみませんか?

 

 

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