フリーランスになって初めて知った仕事があります。
「ファッションコンサルタント」というお仕事です。
このようなお仕事をされている方には素敵な女性が多く、一見モデルさんか?!と思う方もたくさんいらっしゃいます。

雑誌を読むだけでは自分への取り入れ方が分からず諦めてしまうオシャレであっても、このようなお仕事をされているプロに「オシャレのアドバイス」を気軽に聞けるというのは、なんともテンションがあがってしまいます。
女性にとって「オシャレ」は、心ときめくもの。
いつでも綺麗でいたいものですから。

とはいえ、外見とは恐ろしいものです。
どれだけ高級な服に身を包もうが、きれいにお化粧をしていようが、人が感じる違和感は服や化粧では隠せないもの。そういう経験は、オシャレに気を遣う人であればあるほど、持っていると思います。

かくいう私。
憧れの誰かを投影し「できる女」を演出しようとハイブランドの洋服ばかりを漁っておりました。ハタッと気がついたとき、自分でいうのもなんですが、、、それはそれは恐ろしい光景がありました。ひとことで表現するなら、、、服に威光を重ねた鬼婆がいた、とでもいいましょうか(笑)

ところが、当時の私が「鬼婆」であったことに妙に納得をするのです。どうしてあの頃、私は「鬼婆」だったのか?
それを教えてくれたのが、この1冊。
外見とは自ら創りあげてしまっているものだと、あらためて考えさせられる1冊です。

 

ビジネスの成功のために自分を本気で主張したいと思うなら、この本が、そのやり方を教えてくれます。
「フランス女性の働き方」ミレイユ・ジュリアーノ著

この本の著者は、フランスの老舗シャンパンメーカーの社長兼CEOを務めた女性です。
今はその仕事から退き、文筆家として活動されているとか。
世界的なベストセラーを収めた「フランス女性は太らない」「フランス女性の12ヵ月」に続く3作目の著書です。多くの人が自分のライフスタイルを見つるきっかけとなり、一大ブームを巻き起こしたきっかけともいわれるこれらの作品に続くもの。
今回ご紹介する本の内容は、友人や知人の体験談を交えた彼女の自叙伝的ストーリーとなっています。

ラグジュアリーメーカーの元トップを務めた方であるだけに、仕事のお話しもさることながら、文章のところどころに現れる品格に、凛とさせられます。

 

この本は「働く女性が『健康的なワーク・ライフ・バランス』を手に入れるためのちょっとした秘訣を伝授した本」とされています。その内容は概ね、「仕事」と「プライベート」の両立をどのように考えるか?どのように見出すか?を、「女性」をキーワードに綴っているものでもあります。
ライフ・ワーク・バランスを示唆するときのポイントは、「自分の時間をどのように掴み捉えるか?」に集約されるのかもしれませんが、もちろん本書でも、その視点がカバーされています。

ただ、この本の出版から既に7年を経た今、そのようなありふれたメッセージをご紹介したいわけではありません。私がここで注目したいのは「スタイル」についてのお話しです。

フランス人だから、日本人だから、ということでもありませんが、それでも、日本人が「フランス女性」を思うとき、雑誌の刷り込みでおなじみのステレオタイプは無視できないように思います。学生時代から今でも変わらず、「フランス」とつけば「かっこいい」「素敵」「個性的」といった言葉を見聞きすることが多いからです。

とはいえ、国が違えど同じ人。
「かっこいい」や「素敵」といった形容は、その人の努力によって身につけられたもの。それは、この本を読めばわかります。
身を投じる環境や、質を見極める目、そしてなにより、「私」を客観する姿勢がいかに外見に影響するのか、ということが書かれているのです。

著者はいいます。
「スランス人の仕草や外見は独特なのだ。しかし、スタイルは時間をかけて創られていくもので、大人になるまでの経験や選択にかかわっている。ただし独特のスタイルを開発したり磨いたりするのに、遅すぎるということはない。」
「私にとってのスタイルとは外見すべてをさす。どう装い、話し、動き、ふるまうのか。すべてがいっしょになって第一印象になる。おしゃれと混同してはならない。すばらしくおしゃれで、きちんと服を着た女性でも、スタイルのセンスがゼロかもしれない。スタイルはその人間の内面ともっと深くかかわっているものなのだ。」

「スタイル」に大切なことは、高級ブランドに身を包むことでも「人とは違う」を演出することではない。ただ自分に素直に自分が心地いいと思うことをやっていれば、自ずと身につくものだ、というのです。

 

誰かに与える印象は、結局、自分の生き様しかないのだと思います。
服装であってもお化粧であっても、自分のベストを考えられたなら、それに相応しいなものになるのです。たとえ、今は自分に自信がもてなくても、オシャレに疎くても、「近づきたい!」と本気でおもえば、言動が変わり、出会う人が変わり、装いが変わってくるののです。しかも自然な形で自分にあったベストな「スタイル」が手に入るのです。
結果論、それが「鬼婆」であったとしても。それが「自然な形で自分にあったベスト」ならば、仕方がないのです。

 

憧れるモデルがあったり、こんなふうになりたい、と思う「スタイル」があるならば、このような本をきっかけに自分を客観してみるのはいかがでしょう。
自然に勝手に身についてしまうものは、あるいみ怖いものです。
けれども、ときどき意識をすることで軌道修正ができるものでもあります。

素敵なご縁を紡ぐ第一印象であるために、知らず知らずのうちに「鬼婆」とならないために。

ぜひこの本を、「あなたのスタイル」を見つけるきっかけに使ってみてください。

「きっかけに」といっても、読むだけでいいの?

いえいえ。ぜひこの本に問いかけてみてください。
「『私らしいスタイル』を見つけるために、今、私がするべきことはなんですか?」と。

読んで情報を得るだけではなく、行動につなげていってほしいと思います。

 

※「読活」は、本を読むことだけをおススメしている活動ではありません。本をあなたの日常に活かしてほしい、そのための活動です。あなたに合った本の使い方が、ここにあれば嬉しい限りです。

※読書後に、ぜひあなたの感想もお聞かせください。読活交換いたしましょう!!

 

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