「言葉」とは不思議なもので、同じ「言葉」であっても人によってそこに与える意味やニュアンスは違います。
たとえば「好き」という表現であっても、人によって「好き」の程度も違うでしょう。

少し?
ものすごく?
そこそこ?
米粒ぐらい?!
海の広さぐらい?!
宇宙一!!

などと、、、たとえどんな言葉を付け加えても、その程度もよくわからないかも知れませんね。

大多数の人が「そうだ」と思っていることにも、必ずといっていいほど少数派といわれる人がいるように、誰もが同じ表現を「嬉しい」と思うわけではありません。

もしコミュニケーションにつまずいたならば
<自分が使うこの「表現」のこんな「使い方」を、相手は知らないのかもしれない>
そう考えると、たとえ自分の描いた思いが相手に伝わらなくともそれほど深刻にならずにすむのではないか、と思います。

たとえば「方言」を例にすると分かりやすいでしょうか。
「捨てる」という言葉ひとつとっても、北海道では「なげる」といい、信州の方では「ぶちゃる」といい、関西では「ほる」というそうです。

「これほっといてくれる?」と大阪出身者がいうと、北海道や長野県の出身者は、「これ」を「置いたまま」に放っておくかもしれません。ゴミ箱に捨てることなく。

 

ところで、このような言葉のすり合わせを後回しにして、相手の言い分を飲み込んでしまう場所があります。それが職場です。
言葉のすり合わせを放置しすぎてしまうと、そこに居づらくなってしまう原因にもなります。

立場も性別も年齢も、これまでの人生経験も全く違う人同士が何百人何千人と関わりるのが「会社」という組織です。そこでの人間模様はとても複雑です。

上司・部下/先輩・後輩・同僚/部署間・取引先、、、さまざまな関係が交錯しています。
役職からの縦横ライン、勤続年数からの縦横ライン、何百以上とある取引先にクライアント。

そのような複雑な人間関係の中で、言葉のすり合わせ不足によってコミュニケーションギャップが生じていると、意思疎通が必要な業務に支障をだしかねません。

 

ならばどうでしょう。
職場における言葉のすり合わせを実践するまえに、「こんなやり方があるよ」というのを体験してみませんか?
Read For Actionという方法で、あなたの意見をどのように発信すればみんなに伝わりやすいのか、を体験してみるのです。

 

Read For Actionは読書会です。
けれどもこの読書会は、書評を述べ合う場でも無言で読書をする場でもありません。
本から得た「言葉」をお互いに共有し合う場です。

Read For Acitonは、タイムキーピングとともに進行します。
設定された時間が「ひとり」に与えられると、その人が言葉を紡ぐ固有の時間となります。
周りの人は「ひとり」が語る言葉に耳を傾け、頷きや笑顔といった肯定的な表情や仕草で相手を尊重します。
時間が終われば、また「ひとり」そして「ひとり」と、順番が回ってくるのです。

どれだけ「楽しい」「面白い」、あるいは「堅い」「真面目な」言葉であっても構いません。
常にその発言は肯定され共有されるようにファシリテートされます。

軽くて楽しい話題ならば、ミーティングのブレイクや休憩室などで、上司や部下とも気軽にできるかもしれません。
面白可笑しく場を盛り上げる会話ならば、飲みながらでもできます。
一方で、「真面目なことを真面目に表現できる」機会を求める人も意外に多いのです。

 

「人間の生き方講座」という名前でRead For Action読書会を開催しているところ、20代から50代の方まで幅広い年齢層の方がご参加下さいます。

ある時、20代後半の社会人なりたての参加者さんに、「堅い名前の読書会ですが、抵抗はありませんでしかた?」と尋ねたことがありますが、「それがまた、面白いと思いました」と返答下さいました。

またある20代後半の方は、「こういう話題はなかなか友人と話す機会もなくて、、、ただ、とても大切なことのようにも思うんです」とお話しくださったこともあります。

最近は20代~30代の参加者さんの割合が多いところですが、皆さんそれぞれの言葉で真摯に語って下さるのです。

職場のミーティングや休憩室、居酒屋にはない場も、Read For Actionがお届けします。

 

軽さや楽しさ、笑いや面白さだけではなく、真面目なことを真面目に表現できるRead For Actionで、お互いの意見をシェアしながら、本や参加者さんから得られる「誰かの言葉」を知ってみると、意外なことを発見するかもしれません。

たとえば、苦手だった職場の人から「チャーミング」で「クレバー」で「スマート」な一面を垣間見ることができて、苦手意識がどこかに飛んでいってしまうかも。

けれども一番の醍醐味は?!

書籍や相手が扱う「言葉」に触発されて自分自身が発する「言葉」に変化が起きたとき、これまでになかった意外な一面を自分自身の中に発見することなのです。

この発想はなかったな、、、
意外に楽しいんだ~。
思ってたより難しくないや。
結構できるもんなんだ!

新しい「自分」を、『言葉』のすり合わせから知る瞬間です。

 

いかがでしょう、このような読書会。
全国で、Read For Actionが開催されています!

あなたのまちの読書会を見つけて、体感してください!
https://www.read4action.com/

 

※Read For Actionで私がライターを務めたブログ掲載記事を、本ブログ用にリライトしてお届けしています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA