思うように物事が進まずに、なにもかもに嫌気がさして、いよいよ自暴自棄になり、自分のことを呪ってしまった後は、2択しかありません。その状態を維持し続けるか、変化を求めるか。

人が出会う「感情」には順番というものがあると、いつも考えています。

自責の念に駆られ後悔し、置かれている環境も自分さえも嫌になる。これでもか、、、というほどのどん底に陥ったとき、「死にたい」と思うこともあるかもしれません。
けれども、そこまでいくと、あとは現状維持か変化を求めるか、の2択を迫られます。

私もそんな状況に陥ったことがあります。
「もう、、、あかんわ、、、」となにもかも諦めそうになったとき、妊娠がきっかけとなって変化を求める選択をしました。自分の中に「自分以外の命がある」ことを知ったとき、ここから出たい!と心底願ったのです。

とはいえ、そうは願っても、心が弱っていることには変わりありません。
一歩踏み出そう、と思うものの、暴力や誰かの言葉でまた傷ついてしまったり、自己嫌悪に陥ってしまったりすることは、仕方がないのだと思います。

けれどももし、ほんの少しでも希望になりそうな「力強いメッセージ」に出会えたならば、見て見ぬふりをせず、そのメッセージを大切にしてほしいと思うのです。
慣れるために少しずつ、たった1行からでも構いません。触れてほしいと思うのです。

 

もしかするとこの本には、仕事が思うようにいかず折れそうになった心にとっては厳しく聞こえるメッセージがあるかもしれません。
けれどもそれ以上に、ここには未来に希望溢れるメッセージが詰め込まれていると私は思っています。

たとえどんな状況であっても、「ここから出たい!」と少しでも思ったことがあるならば、この本は、あなたの応援歌になるでしょう。

「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」西野亮廣著

 

この本には、著者がクリエーターとしてみずからの作品を売るために「したこと」と、そこから見出した著者なりの「働き方」について意見が、「信用」をキーワードにして語られています。

「やり方」を詳細に提示するだけにとどまらず、なぜそのやり方が有効なのか?という説明も含まれていますから、広告戦略のテキストとしても読めるのかもしれません。そこには、「自由に使ってね」という著者のサービス精神を感じます

このように広告戦略のテキストとして読めるものではありますが、、、個人的には、そこに魅かれたわけではありません。

働き方も価値観も常識も、情報革命によってもたらされた変化のスピードには抗えない、けれども守りたいものがあるからこそ、それを守るためにも必要なことはしないとね、と諭すような言葉に私は惹かれました。

たとえここに書かれている言葉が、誰かもいってた「ありきたり」で「当たり前」のような言葉であっても惹かれてしまうのです。自分に守りたいものがあるからこそ、どれだけ「ありきたり」で「当たり前」でも、出会えば嬉しくなる言葉たちなのです。

 

著者はいいます。

「お金の価値が変わり
働き方が変わり、
道徳が変わり、
何もかもが猛スピードで変わっていくこの時代を、
まるで動きが読めないこの時代を、
乗り越えたいのだろう?
それでも守りたい家族や友やスタッフや、信念があるのだろう?

ならば、
目の前で起こる変化に、即座に対応しなければならない。
他人に決定を委ねると出遅れる。
環境に決定を委ねると癖になる。
守るべきものが守れなくなる。

この時代を生きたいのなら、
自分の人生をいきたいのなら、
決定権を持て。
今、この瞬間にだ。

周りが何と言おうと、
世間が何と言おうと、
昨日までの常識が何と言おうとかまわない。
キミの人生の決定を、他人や環境や時代に委ねるな。
キミの人生はキミが決定しろ。
常識に屈するな。
屈しないだけの裏付けを持て。
それは行動力だ。
それは情報量だ。

僕はまもなくこの本を書き終える。
そして直後に、次の行動を起こす。
キミはまもなくこの本を読み終える。
さあ、何をする?
キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない。

頑張って下さい。応援しています。」

 

自分の人生は自分にしか決められないことを、嫌でも思い知らされるかもしれません。
けれども、そこまで知らしめられると潔いもので、気持ちを吹っ切るきっかけになりましょう。

この本に並べられた冷静な言葉たちに触れていけば、あなたの懐疑心や暗澹たる気持ちに少しずつ変化があらわれるはずです。ここに書かれている言葉は、裏表のない素直な言葉たちだから。

 

中身を開いて目次の強い語気に圧倒されそうになったら、まずは、、、赤いカバーを外して表紙を眺めてみてください。言葉の語気にはないものを、きっと感じ取っていただけるでしょう。

おもわずほほが緩んでしまったら、もう大丈夫ですね。

 

※読書後、もしよければあなたの感想もお聞かせください。読活交換いたしましょう。

 

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